OCTOPUSSY(1983年/イギリス)
監督 ジョン・グレン 出演 ロジャー・ムーア(ジェームズ・ボンド) |
解説
シリーズ第13弾。ロジャー・ムーア=ボンド第6作。巨大な軍事演習場から始まるオープニングから、スピード感のあるシーンが展開されていき、ボンドが小型ジェット機「アクロスター」に乗り込んで、敵のミサイルを交わしながら、敵の格納庫に機体を突っ込ませ、扉が閉じられる寸前に見事その中をすり抜けて、格納庫をミサイルもろとも粉砕するアクションシーンは、とてもカッコ良く、またアクロスターが着陸してからのオチもユニークでした。 市場のカーチェイスもユーモアを散りばめられた派手な展開で、ウィリーしながら走り続ける三輪車がとても勇ましく見えた。「殺人ヨーヨー」でボンドが殺されかけるシーンもまたユニークかつ迫力があり、これを見て思い出したのが、『ナイトライダー』の第33回で登場する「殺人フリスビー」。サーカス団が事件の絡んでいる(ナイトライダー第38回)ことや、模造品の宝石(ナイトライダー第15回)など。 ボンドが、ソビエト将軍のオーロフの車を盗み出し、敵のアジトから逃走するカーチェイスシーンでは、ボンドの車のタイヤが撃たれてパンクし、ホイールが剥き出しになっても走り続け、機関車を追ってその車が線路の上を走り始めるシーンは笑えます。(ちなみにナイトライダーでは、第10回に同じく線路の上をキットが走っています)途中で別の線路に入り込み、正面から向かってくる別の機関車とあわや激突寸前で車の屋根の上から追っていた機関車にボンドが飛び移るシーンもまたスリリングでした。その後の列車でも、インド人の殺し屋ビゴンダとの格闘も凄い。ボンドが追っ手を逃れて列車の屋根の上に駆け上がろうとした瞬間に列車の車体の高さとほぼ同じの、すれすれのトンネルの壁に何度もぶつかりそうになったり、その危機迫るアクションは見逃せません。そしてラストもまた飛行機の機体の上での格闘があったりと、とにかくこの映画のアクションシーンはどれも迫力絶品で、素晴らしかった。 この映画と同時期にショーン・コネリーの『ネバーセイ・エバーアゲイン』が公開されています。
ストーリー 帝政ロシア時代から伝わる宝石「ファベルジュ・エッグ」の偽物が大量に出回っていた。その犯人がロシア人で、あることを情報部から聞いたボンドは、サーカス団に紛れ込みその犯人を追っていて何者かに殺された「009」の後任として事件を任されることに。本物の宝石が競売にかけられているサザビーの競売場に出向いたボンドは、「ファベルジェ・エッグ」を高額で買い取ろうとしていた謎の男と競り合う。その男を追って、ボンドはインドに向かった。世界的な密輸業者カマル・カーンの宮殿を訪れたボンドは、彼と宝石を賭けサイコロで勝負をする。 |
●ドクター・ノオ | ●ロシアより愛をこめて | ●ゴールド・フィンガー | ●サンダーボール作戦 |
●女王陛下の007 | ●ダイヤモンドは永遠に | ●死ぬのは奴らだ | |
●黄金銃を持つ男 | ●私を愛したスパイ | ●ムーンレイカー | ●ユア・アイズ・オンリー |
●オクトパシー | ●美しき獲物たち | ●リビング・デイ・ライツ | ●消されたライセンス |
●ゴールデン・アイ | ●トゥモロー・ネバー・ダイ | ●ワールド・イズ・ノット・イナフ | ●ダイ・アナザー・デイ |
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